東日本大震災以降、僕の生活はそれまで以上に忙しくなった。
僕が所属するティーチャーズカレッジの仲間と共にやっていた教育ブログから始まった 『世界から日本へ1000のメッセージ』、NY、アメリカ、そして世界中の日本人留学生との交流から生まれたAction for Japan、コロンビア大学の他のスクールの仲間と共に行った様々な復興支援活動…。
前にも書いたが、勉強、仕事、人生…、それらに境など存在しない。自分の心が動く方向に身を委ねるだけだ。一見、余計だったり、関係なく見えることが、本当は一番大事だったりする。中途半端にやるから、「余計」で終わってしまうのだ。
東日本大震災以降、僕がかかわってきたグループの一つに、Consortium for Japan Relief (CJR) というのがある。コロンビア大学をベースとする教授・学生から成るグループで、震災直後、コロンビア大学School of Social Workの学長であるJeanette Takamura教授と、コロンビア大学循環器科の本間俊一教授の呼びかけで生まれた。
来月、10月5日(水)、そのCJRが発生から半年が経った今、放射能、災害対策、政治、経済、メンタルヘルスという5つの分野における著名な教授達をゲストに招き、東日本大震災を多角的に検証するシンポジウムを行う。当日は、学内の教授や学生の他、廣木重之ニューヨーク総領事も参加する。
しかし、このように大がかりなシンポジウムを企画・運営することがどれだけ大変か、今回良くわかった。6月から準備を始めたが、8月以降は毎日何十通のメールを他のメンバーたちとやり取りをしている。
このイベントの一番の中心はEmilyという、韓国系アメリカ人の女の子だ。日本には父親の関係で思春期の何年かを過ごしたという縁がある。このイベントが今の段階までこぎつけられたのは、そんな彼女の熱意によるところが大きい。今では10数人のコロンビアの学生とその友人らが、本間先生とTakamura先生のサポートを受けて企画・運営をしている。ティーチャーズカレッジの仲間も何人か手伝ってくれている。
今回のシンポジウムは、世界の日本に対する意識が薄れている中、多くの人間の持続的な情熱とエネルギーが可能にする、とても意義のあるイベントだと思う。来てくれる人たちが、新たな問いや、意識をもつ機会となることを願っている。
興味のある人は是非我々のサイトを覗いてほしい。
シンポジウム詳細
· 日時:10月5日(水)、6:00−9:00PM
· 場所: Columbia University Faculty House Skyline Dining Room (64 Morningside Drive, NY, NY 10027)
· 残念ながら予算と会場の都合上、参加者は学内関係者、生徒のみとなっているが、当日の映像はUstreamでも見ることができる。 http://www.ustream.tv/channel/columbiansforjapanrelief
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