部活なしに小関先生を語ることはできない。
彼は素晴らしい数学と体育の教師であるとともに、毎年、県、関東だけでなく全国大会にまでチームを導く、剣道界でも有名な監督だ。つい先日、彼の生徒が女子個人の部で全国制覇したばかりだ。そのことについてはまた日を改めて書こうと思っている。
彼が部活を好む理由の一つは、勝ち負けがはっきりしていること。そしてその勝ち負けが彼自身の進化を支えているのだ。
彼の口癖がある。
「勝って反省、負けて感謝。」
どれだけの人が、この言葉の真価を理解できるだろうか。
小関先生自身、現代に生きる侍のような人だが、その言葉には、剣の道を守り続けてきた侍の在り方が映し出されているような気がする。
それは、生と死のぎりぎりの狭間で勝負する侍の謙虚さであり、自分の手によって倒れた相手に対する敬意でもある。勝って自分の至らなさを振り返り、負けて自分の弱さを教えてくれた敵に感謝する。そしてまた次の闘いに向け準備するのだ。
反省と感謝に支えられたこの終わりのないサイクルは、その瞬間に自分が何をすべきか教えてくれる。それは、一つひとつの行動、言葉、そして呼吸に意味を見出すことである。
このような己に対する意識の極みは、自分が高校時代、Walker先生の英文学の授業から学んだことに通ずるものがある。
それは一字一字、一瞬一瞬に意味、そして永遠を見出すことだ。
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