明けましておめでとうございます。
随分ご無沙汰してしまいましたが、みなさん良い年越しをされましたか?
最新ポストがずっと『討死に』であることがずっと気にはなっていたのですが、僕にとっては師走の忙しさも一緒に年を越してしまった感じです。学会のプロポーザル、新たな奨学金のアプリケーション、妻と始めた音楽療法関係の本の翻訳、子どもたちとの遠足などなど、やることは山積みです。
本当は年初めに去年一年の反省と今年の抱負から始めたかったのですが、それを書き終えるのを待っていると日々の感動が消化されないまま過ぎていきそうなので、とりあえず今日みなさんとシェアしたいと感じたことから2011年、始めたいと思います。
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今日、自分にとって最初の 「先生」 であるMr. Walkerに年初めのご挨拶をした。以前、
『いつの日か ~ 繋いでいくこと(完) ~』 でも書いたように、Mr. Walkerは脳に癌を患っている。8月後半に彼のもとに駆け付けた時には、もういつ死んでもおかしくないと言われていたが、「闘うんだ」 と言った言葉通り、彼は2011年も迎えることができた。
電話越しの彼の言葉は、意外とはっきりしていた。
僕は、訊かれるままに、自分の研究のことやら家族のことやらいろいろ話をした。そして、最後に、無駄と思いつつ彼に感謝の言葉を述べた。今までに何度試みたことだろう。僕の第二の人生は、彼との出会いから始まった。彼と出会っていなければ教育を志していなかっただろうし、間違いなく今の自分はない。しかし、言語というものが、そんな感謝の気持ちをこぼさず運んでくれた試しはない。
いつものように、Mr. Walkerは 「わかっている」 と応えた。
苦笑いをしたら、涙が出てきた。
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恩師に挨拶することほど新年を始めるにふさわしいスタートはないと思う。これは、もしかしたら僕が特定の宗教をもっていないからかもしれない。僕にとって、新しい年の始めに恩師に挨拶をすることは儀式のようなものだ。過ぎて行った一年を恩師に報告する自分を見て、去年一年の自分の生き様を問い直すのだ。まっすぐに恩師の目を見つめられているか?堂々と胸を張れているか?それができて初めて次の一歩を踏み出すことができるのではないだろうか。
新年早々、もう一人の恩師、小関先生にも電話でご挨拶することができた。またしても新たな気付きを頂いてしまった。これに関してはまた改めて書きたいと思う。
自分が受け継いだバトンの重さを確認し、今年も素晴らしいスタートをきることができた。
2011年、自分はどんな走りを恩師たちに見せることができることができるだろうか。