2009年9月2日水曜日

小野寺愛さんの『船乗り日記』を読んで

 先日、『夢について』にコメントしてくれた小野寺愛さんのブログ、『船乗り日記』 を早速読んでみた。彼女はピースボートというNGOの中心人物であり、もともとは妻が大学時代に所属していたウィンドサーフィン部の先輩。とてもアクティブで、感動しやすくて、笑顔がすてきな女性だ。とてもフットワークが軽く、以前うちの中学校で、「世界と出会う」というテーマで総合学習を展開した時にも、ピースボートの仲間を連れてプレゼンをしに来てくれた。こんな日本人の女の子がもっといたら、と心から思う。

 さて、ブログだが、これがとっても彼女らしい。自然、子育て、教育、世界、愛、平和…、幅広いテーマを壮大なスケールで、でも気さくに、笑顔を忘れずに話している。このブログを読んでくれている教え子たちには、是非読んで欲しいと思う。「世界」とは想像よりもずっと身近なもの、「平和」とは何気ない日常に隠れているものだと教えてくれる。それにきっと、結婚っていいな、親になるっていいな、自然っていいな、旅するっていいな、大人になるっていいな、と思わせてくれる。何よりも、彼女の溢れんばかりの想いを感じて欲しい。

 以前、教えることとは感動の分かち合いだと思っていると書いたが、彼女がやっていることも「感動のおすそ分け」なのだと思う。きっと本人にとっては、教えているなんて意識はないのだろう。でも、まだ他の人が知らないかもしれない、見ていないかもしれない、経験していないかもしれない感動を先に生きた人間が、後から歩いてくる者に一生懸命生きる喜びを伝える…それって教育の原点なのではないだろうか。

 愛さんのブログをリンクしておくので、是非見てほしいと思う。僕が敬愛するブラジルの教育哲学者、Paulo Freire(パウロ・フレイレ)が目指した、「もっと愛しやすい世界」は、きっとこんなネットワーク作りの延長にあるのだろう。感動の輪があなたの愛する人にも届きますように。

0 件のコメント:

コメントを投稿