2009年9月26日土曜日

愛音と美風

 既に知っている人もいるかと思うが、実は我が家には二人目の女の子が産まれる予定だ。しかも予定日は明日だ。出産を控えた妊婦は医者に歩くことを勧められるが、今日も妻と長い散歩をした。

 現在21ヶ月の長女も、何となくだが妻のお腹に赤ちゃんが入っていることをわかっているようだ。僕が妻のお腹に顔をつけて「おーい!」と言うと、決まって愛音も「ぅおーい!!」と言いに来る。自分自身のまん丸なお腹にも呼びかけているのが若干気になるが…。

 名前ももう考えてある。長女の愛音(あいね)という名前は、音楽療法士である妻と僕の人生を常に支えてくれた音楽にちなんだ名前だ。2歳も離れずに産まれてくる次女は、お姉ちゃんになる愛音と一生をかけて支え合い、補い合うようにという願いを込め、美風(みかさ)と決めた。愛の音を美しい風が世界に運ぶ。どうだろう、本人に気に入ってもらえるだろうか。

 名前のことを考えていると、前にも何度か紹介した、Paulo Freire(パウロ・フレイレ)の、他人が名付けた世界に生きるのではなく、自分で名付けた世界を生きるのだという言葉を思い出す。人の名前にも通ずるものがある。親からもらう名前であっても、その名前をどのように生き、どんな意味を見出すのかは本人次第だ。はたしてこの子はどんな美風になるのだろう。


 愛音の時もそうだったが、まだお腹でぬくぬくしている美風に話しかけることがある。

「早く出ておいで。いい世界が待ってるよ。」

 そう囁くたびに、身が引き締まる想いがする。

5 件のコメント:

  1. もうすぐだね!ベビーの写真たのしみに待ってるよ。私はいまカリフォルニア出張にきていて、(残念ながら今回はNYは寄れないけど)、「いま」を楽しく生きてるよ。

    ことえによろしくね

    広美

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  2. 自分の知る同姓同名の人と出会うと、なんだか親近感をもって顔を見直してしまう。先日、奥様の旧姓のフルネームと漢字まで同じの同姓同名の人と出会って、「あれ」と。奥様の名字は多い方だけど、名前の方は漢字の組み合わせもとても珍しいよね。すごい確立だなぁ~と。その上、やっぱり音楽に関連する仕事を目指してた。
     
     本当に、美しい風の中で奏でられたら愛に溢れた音を耳にしたら、きっと静かに空を見上げて、祈りの心地になりそうだね。元気な産声が響きますように!

    AKI

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  3. 美風ちゃんに、早く会いたいな!
    赤ちゃんは、へその緒を切られた瞬間から(もしかしたらもっと前から!)ちゃんと親から独立した、ひとりの人格を持っているよね。
    私も、一人目の子と今おなかにいる赤ちゃんと、おなかの中の動きかたがぜーんぜん違うの。きっと性格もまったく違う子になるんだと思う。会えるのが今から楽しみだよ。
    琴栄に心からの応援を送ってください。海のむこうで、いいニュースを楽しみに待ってるよ。

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  4. 私もここ数日、そろそろかな?と、遠くメルボルンから気になってます!

    家族みんなの名前が美しく共鳴していて
    素敵ですね^^

    美風ちゃんとお姉ちゃんになった愛音ちゃんの様子、
    楽しみにしています!

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  5. 私も美風ちゃんに会えるのを楽しみにしています。
    そういえばこの間「赤ちゃんどこ?」って愛音ちゃんに聞いたら、いきなり真剣な顔で私のおなかを指差したので、ちょっと焦りました。

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