2009年12月11日金曜日

『来るはずのない春の到来を信じて』 ~ Part II ~

この前紹介した花たちを訪れるのが、僕の最近の日課になっている。

あの小さな花たちは、今日もちゃんと咲いていた。

仲間を増やして。

来るはずのない、暖かい春の到来を信じて。



その花たちを見ていて、一つ思いだしたことがある。

10月、産まれたばかりの美風に会いに、

琴栄の御両親がニューヨークに住む僕たち家族を

訪れた時のことだった。



自分の腕の中で安心しきって寝ている美風を見て、義父が言った。


     子どもの寝顔ほど平和なものはない




風に体を震わせるその花たちを見ていると

冬の寒さが余計に身にしみた。

1 件のコメント:

  1. 懸命な自然に、ドキッとすることや、
    心が揺さぶられることが多いなと思う。
    声なき姿に気づくこと、
    寄り添える自分ではありたいと。

    自然の姿を見るとき、
    自然から猛威をふるわれたり、
    牙をむいてくる自然に対しては、
    人間は技術を駆使して、
    自然の驚異に対抗・抑止・阻止していく。
    でも人間を守るためにしたはずの整備が、
    逆に人間の生活を脅かしていることも。
    力に対して力でぶつかっても、
    何も解決しないものだと思い知らされる。

    AKI

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