この前紹介した花たちを訪れるのが、僕の最近の日課になっている。
あの小さな花たちは、今日もちゃんと咲いていた。
仲間を増やして。
来るはずのない、暖かい春の到来を信じて。
その花たちを見ていて、一つ思いだしたことがある。
10月、産まれたばかりの美風に会いに、
琴栄の御両親がニューヨークに住む僕たち家族を
訪れた時のことだった。
自分の腕の中で安心しきって寝ている美風を見て、義父が言った。
子どもの寝顔ほど平和なものはない
風に体を震わせるその花たちを見ていると
冬の寒さが余計に身にしみた。
懸命な自然に、ドキッとすることや、
返信削除心が揺さぶられることが多いなと思う。
声なき姿に気づくこと、
寄り添える自分ではありたいと。
自然の姿を見るとき、
自然から猛威をふるわれたり、
牙をむいてくる自然に対しては、
人間は技術を駆使して、
自然の驚異に対抗・抑止・阻止していく。
でも人間を守るためにしたはずの整備が、
逆に人間の生活を脅かしていることも。
力に対して力でぶつかっても、
何も解決しないものだと思い知らされる。
AKI