2010年4月3日土曜日

目的と手段の一致 Part III ~夢という幻想~

4/2/2010 NYにて



 もし、自分の命の終わりを迎えようとしている時に振り返るのが人生であるならば、今生きている、そして今まで生きてきたこの命は何なのだろうか。



 前回もマーティン・ルーサー・キングJr.牧師が言った言葉を引用したが、彼はこうも言っている。

“America is essentially a dream…”
「本質的に、アメリカは一つの夢なのだ」

この言葉は、 「自由の国」 アメリカが、既に完成したものではなく、絶えずその実現に向かって努力すべく一つの理想であることを意味している。形成途中のアメリカ…。キング牧師はその 「今」 をどう生きるのかということでこそ、アメリカの理想を定義しようとしたのではないだろうか。


 目的と手段の一致 - それは今という瞬間に理想を生きることにある。

そして真に理想を生きるということは、目前の満たされない現実をしっかりと見つめ、理想実現の可能性を探し、今できることを精いっぱいやることだ。

 大事なのは現実を実現へと導いていくことだ。



 おそらく、夢や理想というものは、いつまで待ってもやって来ないのだと思う。

 何故ならば、その実現に向かって満足せず、執拗に、そして前向きに
歩み続ける、あなたが生きる今こそが夢そのものなのだから。


あとがき
 『目的と手段の一致』 ということで書いてきたが、今回このように多くの人から投稿やコメントを頂いたことに感謝したい。こうして思っていることを正直にシェアしてくれる仲間たちによって、僕の考えは問い正され、発展させてもらっている。今後も同じテーマでのダイアローグを続けていければと思う。新たな投稿も歓迎したい。

 また、今回書いたものは、実は以前にも紹介したチェコ人の親友 Jana とのメールのやりとりを元に書きあげたものだ。以下に抜粋を紹介したい。

Recently, I have been thinking a lot about what Martin Luther King Jr. has once said, explaining his choice for nonviolence. He said it was

“to secure moral ends through moral means.”
This simple sentence has engaged me in deep thoughts. The question he is posing here, I think, is: Can true peace be obtained through violence? Echoing in such a question is the voice of Gandhi who influenced him fundamentally. Their notion, I believe, is essentially to embody the end in means – to live the end each moment. This makes me think, Jana, about how we live for what ends.

Perhaps, it is not that one day we are going to achieve our dreams. Perhaps the secret is to know that each day you and I live, relentlessly and never satisfied yet hopeful, is itself the dream…
Posted by Picasa

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