2012年4月28日土曜日

Edu4 ~いざ、バンクーバーへ~


410日(火)、普通に家族と夕食をした後、22:40発のCathay Pacific航空の便でニューヨークのJohn F. Kennedy空港を出発。夜遅い便にもかかわらず、離陸直後に食事が出てきたのには驚いた。香港に拠点があるというCathay Pacific。値段も一番安かったし、食事もサービスもなかなかで、良い意味で期待を裏切られた。

夜中の1:40、バンクーバー着。すぐにタクシーでUniversity of British Columbiaに向かった。30分ほどでキャンパス内にある宿舎に着いた。米ドル安でカナダドルとほぼ変わらないため、米ドルをそのまま使えるのは便利だった。

部屋に着くと、Andrewは既に横になっていた。先に着いていたにもかかわらず、部屋に一つしかないベッドではなく、床に敷かれたマットレスに寝ているところがアメリカ人らしくない。

Andrewは僕がアシスタントを務めるクラスの生徒だった。最初から反応が良く、教育に対しても僕と似た問題意識を持っていた。Edu4の話をしたら喰らい付いてきて、いつしかこの取り組みにおける僕の最大のパートナーとなった。

その夜は数時間寝て、早めに始動することにした。二人で朝食をとり、その日の午後3時半に予定されているシンポジウムの準備をし、配布資料を印刷した。

会場に入ると、客は予想よりもずっと少なかった。今回の学会、American Association for the Advancement of Curriculum Studies (AAACS) の一つの目玉であるBill Pinarのシンポジウムと時間が重なっていたのだ。ハプニングもあった。僕らのシンポジウムのdiscussant役を買って出てくれたJanet Miller教授の飛行機が遅れ、開始時刻に間に合わなかったのだ。

僕らは彼女なしに始めることにした。

自分で言うのも何だが、僕は本番に強い。発表前は緊張するが、いざ自分が話し始めると、いつも不思議と心が落ち着く。今回もそうだった。

僕らは今回のシンポジウムを Occupy Movements and ‘Social Imagination’ と名付けた。最初はその名前の由来から始めた。

Edu4がいかにOccupy Wall Street (OWS) の延長線上にあるものか、Maxineの影響を受けた我々が、彼女の ‘social imagination’ というコンセプトを軸に、いかにOWSが始めた会話を繋ごうとしているか。

In what ways does Maxine Greene’s philosophy help us understand, trouble, live, and re/imagine the Occupy movements from our differing educational perspectives? How can we embody her philosophy in ways she would never imagine?

Maxineの哲学を、彼女自身が想像もしないような方法で具現化できるか…。それが自分たちに課した挑戦だ。

次に、予め用意していたMaxine Greeneのビデオを放映した。Maxineの声を聴くと、自分の表情が和らいでいくのを感じ、更なる情熱と使命感が湧き出てきた。

(続く…)



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