2011年11月23日水曜日

Occupy Wall Street 予想される今後の展開

NY市警よ、ウォール街の傭兵になるな」
というメッセージを掲げる元警察署長(DailyMail)

Occupy Wall Street運動は今後どのような方向に向かっていくのか。次のステップを大胆に予想してみたい。

今、一番必要とされているのは、政府に都合の良いように使われている警察の ‘non-cooperation’ (非協力)だと思う。

1920年、ガンジーは、3億1500万人のインド人がほんの10万人以下の白人に支配されていることに注目して、‘non-cooperation’ の重要性とその可能性を語った。白人はインド人が提供する金と労働なしには何もできないのだ、と。

後に彼は次のように言っている。

“All exploitation is based on the cooperation, willing or forced, of the exploited…”


「自主的にせよ、強制にせよ、全ての搾取は搾取される側の協力の上に成り立っている。」

今、ここまで広がっていてもまだ政府がこの運動をある程度牽制できているのは、警察による協力があるからだ。しかし、1%の声を優先的に反映する政府による統治は、警察の ‘non-cooperation’ と共に崩壊するだろう。

既に、少しずつではあるがその可能性が見え始めている。


この運動に参加したフィラデルフィア州の元警察署長。以下の番組では、彼をフィーチャーしている。



また、700人以上が逮捕されたブルックリン橋封鎖の際の警察による暴力行為を見て、プロテスター達を守りに来た退役軍人たちもいる。 



“2nd Time I’ve fought for my country. 1st time I’ve known my enemy.”

以下は、一人の海兵隊員が警官30人を相手に説教するシーン。You Tubeに掲載されて以降話題騒然となった。



また、イラク帰還兵が重傷を負ったカリフォルニア州オークランドの警察組合は、市長に対する公開状を発表している。その中で組合側は、この運動に賛同する市職員によるストライキを指示しておきながら、同じ市職員であるはずの警察だけにはその取り締まりを要求した市長のリーダーシップを疑問視し、このように言っている。

We, too, are the 99%...Is it the City’s intention to have City employees on both sides of a skirmish line?”

我々も99%の人間だ…。散兵線の両側に市の職員を置くことが市の意図するところなのか?」

もしかしたら、警察が政府の命令を無視して、市民を守るという本来の仕事に戻る日は、そう遠くないかもしれない。

2 件のコメント:

  1. 警察が市民につきそうな気配が出てきたのですね。そうなると、政府は軍を繰りだすのでしょうか。もしそうなったら、中東で起きたことがアメリカでも起きてしまうのかもしれません。「自由主義とは何か」もっともっと日本でも報道されていいはずなんですが・・・。

    剣道は相変わらず頑張っています。小学生二人は明日はちょっと遠くまで遠征に出ます。中学生は中体連の新人戦。でも、風邪が流行っていてあまり調子が良くないようです。

    返信削除
  2. musapooさん、
     コメントありがとうございます。警察が市民につきそうな気配はまだありません。ただ、その要素は日々増えているように感じます。非暴力的なデモを行っている市民に対する警察の暴力は予想以上に多くの人々の反感を買っていて、それを見たことによってOWSに参加する人も増えています。ガンジーが、被抑圧者の唯一の武器は彼らのイノセンスだと言っていたのを思い出します。武器を持っている人間に暴力をふるわれるのを知りながらわざと暴力をふるわせることによって、抑圧者たちの悪を浮き彫りにするのだ、と。

    返信削除