2009年11月29日日曜日

私はなりたい② ~2年C組  5 / 2005~



私はなりたい。


自由気ままなゾウに 私はなりたい。

大空を自由に飛ぶ鳥に 僕はなりたい。

人の手に渡って ただで色々な場所へ行けるお金に 私はなりたい。

世界中を素早く飛び回る光に 僕はなりたい。

自由に 空をゆっくりと浮かんでる 白くてふわふわな雲に 僕はなりたい。

自由に飛んで 自由に動いて 好きな時に形を変えられる 
マイペースな雲に 僕はなりたい。

見ると得した気分になれる きれいな夜空に 私はなりたい。

いつも夜になると きれいに光る星に 俺はなりたい。

どんな時でも人々を信じることができる星に 私はなりたい。

7色の光が幸せをあたえてくれる 光りかがやく虹に 私はなりたい。

みんな必要で大切な水に 私はなりたい。

いるかいないかわからないけど なきゃ生きていけない 
みんなに必要とされる空気に 私はなりたい。

誰からも大切にしてもらえそうな古いつぼに 僕はなりたい。

だれからも好かれる人気者で みんなに夢をくれるミッキーに 私はなりたい。

すごいシュートが打ててカッコイイ サッカーのスパイクに 俺はなりたい。

必ず人を笑顔にしてみせるメロンパンに 私はなりたい。

無重力の世界にいるかっこいい宇宙人に 僕はなりたい。

花粉症を一滴で完全に治す目薬に 僕はなりたい。

人々に情報や楽しみを伝えられるテレビに 僕はなりたい。

心からみんなをすくえるほどの笑顔をもつ 
天使のキーホルダーに 私はなりたい。

いつもみんなの顔をながめられる時計に 俺はなりたい。

ちょっとしたことですぐに熱くならない氷に 僕はなりたい。

絶望の中で光る希望の歌に 私はなりたい。

雨にも風にも負けない しっかりとした木に 僕はなりたい。

きれいな音色を出して 人々の心をいやせる 優しいピアノに 私はなりたい。

広く青くきれいな 人を元気づけられる海に 僕はなりたい。

いつまでも思い出を残してくれる 皆が笑顔のクラス写真に 私はなりたい。

人の心も なんでも洗えるせんたく機に ボクチンはなりたい。

さわやかに吹き抜け ときには闘い ときには汗をかわかし 
ときには疲れをいやす そんな風に 私はなりたい。

どんなに重い人が座っても 文句一つ言わないイスに 僕はなりたい。

言われると 誰もが心があったかくなってうれしくなる 

「ありがとう」という言葉に 私はなりたい。

大きな心を持ち みんなを包みこむ大きな広い海に 私はなりたい。

すべてのものを優しく包みこめる 広々とした青い空に 僕はなりたい。

私はなりたい。

2年C組  5 / 2005



2 件のコメント:

  1. この生徒さん達は、今18歳頃だよね?
    今だったら、どんな「なりたい」を綴るんだろうか?

    前回のシリーズで掲載された内容も、
    自分がどう在りたいかという心情が、
    綴られているね。
    詩に映し出された心情となれるのは、
    おそらく大裕先生の人柄が出ているのだと感じたよ。
    なぜなら学校で、
    「なりたい」を書きなさいと言われると、
    もっと現実的で具体的な事も出てきそうだから。
    例えば、サッカー選手になりたいとか、
    看護師になりたいとか、
    松井選手にようになりたいとか、
    歌手になりたいとか、
    外国で暮らしたいとか…。

    この詩の中では自分がどうありたいかも、
    生徒たちは様々な視点をもってるね。
    よくみていくと、
    「誰かのために役に立つ~でありたい」と、
    「自分が~でありたい」と表現している生徒がいるよね。
    同じ自然やモノを言葉として使っていても、
    それぞれの生徒さんの特徴が、
    どこに視点をおくかで、現れる心情に違いがあるね。
    2回のシリーズを読んで、ふと感じました。
    なんか分析っぽくっなってごめん…。

    AKI

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  2. AKIさん、
     そうそう。1年生のクラスでやった時と全然違う。
    中には1年生から2年生に持ちあがった生徒もいる
    けど、その子たちでさえ、全然違う心情を表現して
    いたりする。やっぱり上に上がるに連れて、迷い
    が出てくるな、って感じた。きっと3年生の時に
    やったらま全然違うものができただろうね。

            大裕

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