2009年10月27日火曜日

And We Go On



コンピュータースクリーン。

次々と目に飛び込んでくる活字は僕の逃げ場を奪い、僕を閉じ込めようとする。

いつのまにか辺りは暗くなり、物が次々と消えてゆく。

窓も、キーボードも、目の前にあったコーヒーカップも。

僕は活字と活字の間を分けはいり、張りめぐらされたワイアーを滑り落ち、

巨大ネジに支えられる機械工場にたどり着く。


ギーッガシャン ギーッガシャン ギーッガシャン

ギーッガシャン ギーッガシャン ギーッガシャン

ギーッガシャン ギーッガシャン ギーッガシャン。





マフラーを巻いて外に出た。

でっかい空。

雲ひとつない。

僕は思わず苦笑いだ。  

答えなんてない。

「それでよいのだよ」

言葉少なげに、空が僕の頭を撫でてくれた。



12/10/01 – 12/11/01

1 件のコメント:

  1. 私もコンピュータ画面とは毎日にらめっこ…。
    すごくこの詩の心情わかる。

    今のアパートの部屋も、やたらと窓は大きく、
    寝転がると、窓一面に青空が広がる。
    東京でのアパート暮らしの中でも、
    責めてもの”自然”…と考えると空くらい。
    田んぼや畑に囲まれ、
    今でも水道を引いていない井戸水暮らし実家と比べると、
    今は効率性をお金で買った生活。
    呼吸も早くなる気がする。

    青空も好きだけど、冬に雪が降りそうな夜の空気も、
    妙な薄光を放っていて、音が消されて静まりかえった感じ。
    でも東京の夜空には、星は一番星くらいしか見えなくてね。
    それは残念。

    AKI

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