2011年5月26日木曜日

愛おしきは 流れそのもの

 今日、すてきな言葉に出会った。


古代ギリシャの哲学者、Heraclitus(日本語ではヘラクレイトスと呼ばれているらしい)の言葉だ。

“You could not step twice into the same river; for other waters are ever flowing on to you.”

「人は同じ川に二度入ることはできない。他の水がとめどなく流れてくるのだから。」


この言葉を引用しているJeffrey Henigは、同じ本の中で次のようにも書いている。


“History can inform the present, but it does not dictate it.” [1]


「歴史は現在に光を与えることはできるが、それに指令を出したりはしない。」


愛おしきは、流れそのもの。




[1] (Henig, J. (1994). Rethinking school choice: Limits of the market metaphor. Princeton, NJ: Princeton University. p. 102).

1 件のコメント:

  1. 時が緩やかな流れに変わった気がしました。
    人が決めた時間の区切りではない、
    もっと大きな流れに身を任せ、

    二度と同じ瞬間はない、今という時を
    いかに過ごすかを考えました。

    目の前にいる人や物からのメッセージを受け取り
    温かく返していきたい。

    愛おしいと感じる瞬間を
    つなげて流れとなるように。

    光として照らす・・・。
    気づかせる、明確にすることはあっても、
    こうすべきだと強制することはなく
    自らの意志で動き出すことを待つような。
    そんなゆったりした生き方をしたい。

    そんなことを感じました。

    この詩が、日々慌ただしくすべきことをこなし、
    守るべきことを守らせようと、
    子供にも生徒にも自分自身にも
    必死になり、心を亡くしかけていたところに
    ブレーキをかけてくれたかもしれません。

    「最近、先生が嫌いになってきた。」
    とつぶやいたY君は実に鋭い。
    自分でも自分が嫌いになりかけていたから当然のこと。
    周りの基準に合わせると
    何か大きなものを失うこともある。

    大切なことは目に見えないもの
    数値ではかれないことが多い。
    はかれることが人生の第一の基準である人にとっては

    目に見えないものを大切に思っている人など
    理解できるはずはなく、
    期待に応えようとすればするほど
    自分の思いとかけ離れていく。

    大裕先生がいいなと思ったものを
    またお伝え下さい。
    とんちんかんな解釈をしてしまうことが
    あるかもしれませんがお許し下さい。

    「アルケミスト」読み終え、
    「第五の山」読み始めました。

    またいつかお会いできますように。里枝

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