2011年3月22日火曜日

生きること

 自分が勤務していた中学校だけじゃなく、今年もいろいろな地で、教え子たちが卒業を迎えた。



そんな中、東北大地震が起こり、多くの方の命と大切な物が奪われた。



 今取り組んでいる日本復興支援活動の中、いろいろな人に優しさと勇気をもらっている。命という最も根本的なところで、我々は皆同じだと教えてくれる。



 今回の活動を通して強く思ったこと、それは、学生、教師、主婦、看護婦、会社員、フリーター…、社会における立ち位置に関係なく、やれることは実はたくさんあるのだということ。もっと言えば、自分にしかできないことが実はたくさんあるのだと思う。そして、それを見つけ、全身全霊で行動した時、人は、「生きている」と感じる。



 先日、野球部の教え子の母親が亡くなったとの知らせを受けた。何度も顔を合わせたことのあるお母さんだった。去年の夏に僕が日本に帰った時、野球部の時の仲間たちが、母子家庭である彼の家に度々立ち寄り支え合っていると聞いた。



 「死」の存在があまりにも身近にある今日、その生徒だけでなく、全ての教え子たちと分かち合いたいこと、それは生きることだ。

2 件のコメント:

  1. 生きていること
    普通に過ごせていることに
    感謝の思いを持って

    出来るときに出来ることを
    精一杯に取り組む

    そんな姿勢を
    自分も持ち、
    子ども達に伝える時ですね

    喜びも悲しみもつらさも
    人ごとではなく自分のことのように
    感じ取れる心を持てるようにと願います。

    人として本当の意味で
    「生きる」ことができるように
    大裕先生の活動も含めて
    熱く生きている大人が
    色々な場にいることを日々伝え
    生徒や娘、息子の一番近くにいる自分も
    そんな大人を目指さなくてはと改めて思いました。
    里枝

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  2. 小林美恵子2011年3月23日 9:28

    卒業シーズンですね。

    私自身も、本当に久しぶりの卒業式で、
    学長先生から手渡された学位記に、
    特別な重みを感じました。


    生きること、
    いのちを支える現場に飛び立つ私たちです。


    こんな時代だからこそ、こんな時だからこそ、
    福祉・医療の現場に身を置けることを
    私は尊く感じています。


    迷いも、不安もありません。
    私は目の前にいる人の健康を支え、
    一人でも多くの人を笑顔にしたい。

    今の自分にできること、それは
    これまでの学生生活で学んだたくさんのことを、
    社会に還元することだと思っています。

    そして、無関心にならないこと。
    自分の身に降りかからなかった出来事を、
    我が身のように思い続けることは、
    きっと難しいことかもしれません。
    でも、思い続けること。
    寄り添い、考え、行動し続けます。

    大裕さん、
    メールの返信いただいてありがとうございました。

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