2009年10月24日土曜日

プレゼント




 我が家ではいわゆる「おもちゃ」は買い与えないことにしている。愛音に買ったものと言えば、美風が産まれる前に、お姉ちゃんになる訓練にと用意した赤ちゃんの人形が一つ、そして子ども用のピアノ鍵盤と電子木琴の2つだけ。


 おもちゃは面白いからつまらない。これは僕と妻、二人の意見だ。誰かの想像力が形になったものがおもちゃであり、だからこそ子ども自身が想像力を使える余地は残されていないものが多い。


 使い道が限られているおもちゃは段々と使われなくなり、子どもは新しいものを欲しがるだろう。「もっと」 という子どもの気持ちにはきりがない。いつか捨てることを前提として、ものを買い与えたくはない。


 数えるほどしかおもちゃがない分、うちの愛音はキッチン用品で遊んだりしている。ザルやボール、おたまなどで何やら一生懸命だ。あとは音楽を聴いて踊ったり、絵本を読んだり、ママの洋服を持ってきて着てみたり、テーブルにお絵描きしたり…。特に困っている様子は見られない。






 今回、妻の出産に合わせて僕の母親がニューヨークに手伝いに来てくれた。帰国前、少し早いけどと言いながら、母から僕の誕生日プレゼントを渡された。新しい自由日記だった。


 16歳で留学を決意した僕に母がくれた自由日記については、Love the Questionsでも紹介させてもらった。専用の箱はもうボロボロだが、Quote Bookとして、高校、大学時代に僕が出会った美しい言葉がびっしりと書き記されている。ずっと、僕の宝物だ。


 このての自由日記、実はなかなか売っていない。大抵の日記は、日付が既に記されてあったり、その他にも天気や暦注、スケジュールを書く欄まで細かく決まっていたりする。


 僕も人にプレゼントしようと思い、東京中を探し回ったことがある。結局見つからず、自分がもらった最初の自由日記の会社に電話で問い合わせたところ、既に絶版されていた。


 そんな中、母から贈られるこのプレゼントからは、温かいメッセージが伝わってくる。

 


   書きたい時に、好きなことを書きなさい。

   そして、書いたものは大事にとっておきなさい。





 コンピューターで何でも書けて、幅を取らずに保存できる時代だ。自分の字で、消せない想いをペンで綴っていこうと思う。


 今回もらった自由日記は、革職人によって作られたカバーが付いている。野球のグローブのような、革のいい匂いがする。

1 件のコメント:

  1. 新しい自由日記には、
    2人の子どもさんたちが話した、
    ステキな言葉が綴られていくのでしょうね。

    世界で初めて幼稚園を創ったブルーナーは、
    積み木の原型になるもの、折り紙や粘土などを
    ”恩物”というものとして考案した人物。
    彼が、積み木や折り紙、粘土など、
    ごく単純なものを考案したのは、
    子どもは生まれながらの創造性を信じたから。
    既に”形”となっているもの
    (例えば車、ぬいぐるみ、人形のお家…等)を与えると、
    自分で考え生み出し、
    想像・創造する楽しみを奪ってしまうってと考えていた。

    既に形となっているおもちゃは、大裕さんの言うように、
    使い道が限られているから、すぐに飽きる。
    でも積み木や折り紙、粘土は単純な形だからころ、
    子どもが夢中になるんだろうね。

    甥っ子達は、色鉛筆、クレヨン、絵の具も大好き。
    新聞広告をはさみで切り抜いては、色々と貼り合わせて、
    絵の具を使って、不思議な物語を作ってはしゃいでます。

    AKI

    返信削除