2009年12月2日水曜日

期末試験





 何だか随分とご無沙汰してしまった。

アメリカではつい先週 Thanksgiving(感謝祭)の休日が終わり、
僕たち学生にとってはこれからいっきにFinal(期末試験)に
突入する。必然的に授業もFinalを意識した内容となり、教室
にはいい感じの緊張感がある。図書館も連日満員だ。

 僕が一番気になるのは、Law School(法学部)で取っている
授業の一つだ。Take-Home Exam(家に持ち帰って書くレポート
形式の試験)なのだが、渡されてから48時間以内に提出
しなければならない。どうやらコロンビアのLaw Schoolでは
それが一般的な試験の形らしい。

 48時間という時間制限の中で書くということで、
はたしてどのような能力が問われているのか、教育を勉強
する者としてはいささか疑問があるがしかたない。

 ただ、一つ興味深いのは、決められた一週間の試験期間内
であれば、自分の好きなタイミングで試験に取り組むことが
可能ということだ。だから、早めに決着をつけたい者は月曜日
に始めればいいし、慎重に準備したい者は金曜日に始めれば
良いのだ。

 これを聞いて、驚く人も少なくないのではないだろうか。
もちろん、ズルをして早く始めた生徒から試験の問題を訊く
者が出る可能性もある。でも、そこはHonor Code
(カンニングなどの不正行為をしないという生徒による誓い)
を重んじるアメリカの高等教育ならではの発想なのだと思う。

 自分たちの良心を信じてくれる教授のことを考えれば、
裏切ることなどできるわけがない。

2 件のコメント:

  1. 法学の授業は、
    教育に関連する授業内容を履修してるんだよね?
    法学の課題って、どんな課題だったの?

    AKI

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  2. AKIさん、
     今詳しく書いてるからね。書いてたら長く
    なっちゃって。次の次くらいに投稿します。
    訊いてくれてありがとう!

             大裕

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