2010年10月25日月曜日

「愛というか。」

 次々と出されるペーパーが首まで詰まっていると言うのに、また苦笑いをしながらこれを書いてしまっている。昨夜初めて電話でお会いしたマサさん、そして古い付き合いのかおるさんから、 『世界に一つ』 『(続)世界に一つ』 に書いた自分だけの感性について共感の言葉をもらった。かおるさんはコメントの中で、パウロ・フレイレに言及しながらこんなことを言っている。



 「自分の思っていることを勇気を出して言うことは、人とつながることなんだと思う。愛というか。」



 実は、自分だけの感性や主観性を大事にすることについて書きながら、僕自身の脳裏にもパウロ・フレイレの言葉がちらついていた。



 かおるさんからコメントをもらい、久し振りに自分のquote bookを読み返してみた。そしてこんな言葉を見つけたので、ここでシェアしたいと思う。



 これを読んでくれているあなたへのプレゼントのような気持ちでタイプしました。



“To deny the importance of subjectivity in the process of transforming the world and history is naïve and simplistic. It is to admit the impossible: a world without people. This objectivistic position is as ingenuous as that of subjectivism, which postulates people without a world. World and human beings do not exist apart from each other, they exist in constant interaction” (Freire, P. 1970. Pedagogy of the Oppressed. p. 32).



“Human existence cannot be silent, nor can it be nourished by false words, but only by true words, with which men and women transform the world” (p. 69).



“Dialogue cannot exist, however, in the absence of a profound love for the world and for people. The naming of the world, which is an act of creation and re-creation, is not possible if it is not infused with love. Love is at the same time the foundation of dialogue and dialogue itself” (p. 71).


Paulo Freire

 2009年8月9日に始めたこのブログ、今回の投稿でちょうど200本となった。読んで下さっている皆様から勇気をもらい、続けられています。ありがとう。

                              With love,



                                                                 Daiyu

2 件のコメント:

  1. 誰もが自分の心と瞳を通して世界を眺めているこの世界。主観を捨てきって客観性を求めるよりも、できる範囲で他者や多文化を受け容れ、自分や自文化の文化の狭い枠にとらわれず、温かい目と大きな心で、他の人や他の文化を眺め、接していけたら。それが愛というものではないか。

    と、わたしは上の言葉を読んで、そんなふうに受け取りました。心をこめて、ていねいに記事を200書き続けた鈴木さんに拍手。

    一人が考え、投げかける言葉によって、他の誰かが考える、そのやりとりの距離が、世界の壁が急速に縮まっているのを感じます。イタリアから、ごあいさつ。

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  2. なおこさん、
    嬉しいコメントありがとうございます。

    >一人が考え、投げかける言葉によって、他の誰かが考える、そのやりとりの距離が、世界の壁が急速に縮まっているのを感じます。

    分かるような気がします。なおこさんの言葉も、すぐ近くから発せられたかのような温もりを感じました。逆に、すぐ隣の人が発した言葉に、地球の反対側から届いたかのような冷たさを感じることもあります。距離は地理的なものではなく、想いなのかもしれませんね。

    なおこさんのブログも拝見しました。美しい写真の数々に心癒されました。今年の夏初めて訪れたイタリア、大好きになりました。いつかイタリアで感じたこと学んだことをシェアできればと思います。

                大裕

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