2011年11月29日火曜日

Occupy Wall Street 参加者は本当にバカばかりなのか? Part 2

前回に引き続き、New Schoolで行われたシンポジウムの様子を伝えたい。

オスカー受賞ドキュメンタリー映画監督、マイケル・ムーアの次に話したのはPatrick Brunerという一人の青年。聞き慣れない名前なのも無理はない。彼は 『ウォール街を占拠せよ』 運動に初日からかかわってきた一人だ。彼の話を聴きながら、僕のOccupy movementsに対する期待は更に高まった。主要メディアが描く、仕事も目的もなく、だらしのない若者とは違う。ナイーブでもなかった。


"Occupy Everywhere"

10月15日に起こった、『ウォール街を占拠せよ』の本拠地でもある「リバティースクエア」テント村の強制撤去に触れ、あの場所はただのシンボルであって、強制撤去そのものが運動全体について何の影響もないことを語っている。
 

「僕は、リバティースクエアが最大の問題だと思うんです。僕は、ウォール街の占拠はあそこで行われているんだと思っていることこそが問題だと思います。でも、そうじゃないんです。あなたが選ぶ所ならどこでも良いのです。」

"I think the biggest problem is the Liberty Square. I think the biggest problem is that people think that’s where the occupation of wall street happens. That’s not where it happens. It happens wherever you choose that happens."


パトリックのこの言葉は、まさしくこのシンポジウムが “Occupy Everywhere” と名付けられた所以であり、それは「ウォール街を占拠せよ」運動が新たなフェーズに入ったことを意味している


「2011年の大学卒業生の85%が親元に戻っている。そんなことは今までに一度も起こらなかったことだ。自分達の将来が盗まれたことに気付いている若者たちがいるんだ。」

"85% of Class of 2011 have moved back with their parents. That’s something that has never happened before. We have youths who are aware that their future has been stolen."


また、彼は、エジプトのタフリールスクエアで起こった民主化運動にも触れ、人々に以下のようなアドバイスを送っている。



「僕の最大のアドバイスは、我々の運動は新しい流れの一部であると共に、古くから続いているシステムに対する抵抗、あらゆる抑圧のシステムへの抵抗の流れを受け継いでいると気付いて欲しいということです。我々がやっているのは本当はそういうことなのです。…これはプロテストではないのです。これは新しいスペースを創る手段なのです…日常的に我々を蝕む全ての物事に対しての本音の議論を始めるための方法なのです。」

My biggest advice would be to realize that we are a part of something new, but we come from a long tradition of resistance against the system, resistance against the system of oppression of all forms because that’s what we are really doing…This isn’t a protest. This is a way of making a new space…it’s a way to start a discussion, a real discussion on all of the things that ail us on a daily basis.



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