2009年8月19日水曜日

夏休み子育て日記




 昨年一年で経験させて頂いたことで感謝したいことは山ほどある。その一つが学生をしながらの子育てだ。
 僕にはもうすぐ20カ月になる娘がいるが、NYでは日本にいた時とは比べ物にならないほど多くの時間を一緒に過ごせている。日本での教員時代、平日は朝5時起床、9時帰宅、11時就寝の生活を送り、週末も部活でほとんど家にいなかった。それがこちらでは、ほぼ3食、家族と食事を共にしている。朝8時頃、娘に起こされ起床。朝食の後図書館に勉強に行く。12時頃、昼食に合わせて帰宅。1時半頃にまた図書館に戻る。夜の授業がない時は6時に帰宅。娘をお風呂に入れるのは僕の役目になっている。そして8時半にはまた図書館に戻るという生活だ。帰りは夜中の2時をまわることがほとんどだが、それでもなんて贅沢なのだろうと思う。日本では父親が子どもと過ごす時間があまりにもない。三つ子の魂百までというが、発達学的にみても、この大事な時期に子どもと係ることがどれ程必要なことか。

 何にせよ、教員時代には相当寂しい思いを妻にも子にもさせてしまった。今、その穴埋めしている最中である。現在、音楽療法師である妻が、連日コンフェレンスの通訳をしているので、家事と娘のケアは僕の仕事だ。学期中はNYに住んでいながらどこにも行かなかったので、絶好の機会と思い、毎日娘と遠足をしている。セントラルパークのプール、世界最大級のゴシック教会であるセント・ジョン・デバイン大聖堂、そして昨日は自然史博物館に行った。そこでは、恐竜の化石を初めてみたり、世界有数のプラネタリウムを体験したり、彼女にとって刺激的な一日だったようだ。この時期に、彼女が生まれ落ちたこの星と、そこに住む人々の美しさを一緒にシェアできればと思う。さあ、今日はどこに行こうか。

2 件のコメント:

  1. 愛されている実感

     先日、日本のお父さんの育休の低さが問題になってました。日本の世のお父さんたちの多くは、おそらく子どもと一緒にいたいと思っても、そうはできない。こんな時代に、お父さんからも会社に育休なんていえないのでしょうし。子どもは、未来の宝なのに、とても悲しい現状。

     でもそうは言っても、子どもも”お父さん(お母さん)が仕事でいなくても、ちゃんと愛されている”というものは伝わるもの。目の前にいるものだけが全てではないことも、子どもながらに理解をするでしょう。

     NYという刺激的な街で、日本では経験できない、たくさんのものを観たり、聴いたり、触ったり、味わったり、匂いを感じとっていくのでしょうね。とても羨まし幼児期ですね。何を経験するにしても、いつも語りかけていくことが、大切なことだよね。一緒に共有しているよって感じを伝えることがね。
     
     帰宅した後は、家族で一日の話をしながら、どんな夢を見るんだろうね。

    AKI

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  2. 今度、この夏にしたドイツ旅行のことについてちゃんと書こうと思っているけど、あっこさんのコメントを読んで一つ思い出したことがある。ドイツ人は旅行好きで有名だけど、ドイツでは、「働くから休みがある」と考えるのではなく、「休むために働く」と考えられているらしい。現地の複数の人がそう話していたのが印象的だった。

    倹約家で有名なドイツ人。お金を持っていても決して見せびらかすような贅沢はしないが、休みを取っては世界を見て回る。アメリカでもニュージーランドでも何人のドイツ人にあったことか。人生の楽しみ方、贅沢の意味ということについて、とても考えさせられてしまう。 大裕

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