今日は歌を一曲紹介しようと思う。
中孝介(あたりこうすけ)の『花』を知っているだろうか。2007年に発表されたものだが、僕がこの曲に出会ったのはつい最近のことだ。YouTubeで彼がなんとも丁寧にこの曲を歌う姿に心打たれた。中孝介は、鹿児島県奄美大島の民謡出身の歌手だ。
奄美民謡と言えば、元(はじめ)ちとせのあの独特な歌声を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。奄美のシマ唄は世界的な大ヒットを飛ばしたフランス出身のグループ、Deep Forestが元ちとせをサンプリングしたことでも注目されたが、日本が世界に誇ることのできる民謡だと思う。
音楽は、奏でる人の想いと共に、その音楽を創り出した環境や大地を再現してくれる。
元ちとせや中孝介の歌声に僕が感じるのは、奄美大島の大きな空、そして優しい潮風だ。これは琉球の島唄やハワイアンにも感じることだ。他にも、バグパイプの音色はスコットランドの一面に広がる草原と突き抜けるような空、ラップは爆発的なエネルギーを閉じ込める貧しい都市部の建物群、カントリーは南部の赤土を照らす悲しげな夕焼け…。
僕が『花』を好きな理由は、その歌詞にもある。御徒町凧(おかちまちかいと)という詩人が書いた詞だが、随所に日本語の美しさと奥深さが表れている。と同時に、花の儚さとさりげない強さを愛する日本の心を歌っているようにも思う。
このブログを読んでくれている人の中で、進むべき道に悩み、もがいている人もいると思う。そんな人にこそ、この歌を聴いて、体いっぱい奄美の潮風を浴びて欲しいと思う。
こんな一節がある。
「花のように ただそこに咲くだけで 美しくあれ」
あまり難しく考えるな、裸の自分を見つめてみろ。そう歌っているように僕には感じる。
あとがき
残念ながら僕が見たバージョンの動画は既に削除されてしまっていた。ここに掲載されているものは別バージョン。ピアノ伴奏だけで歌う彼の姿には何とも心打たれた。
歌詞リンク(goo)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND51864/index.html
中孝介(あたりこうすけ)の『花』を知っているだろうか。2007年に発表されたものだが、僕がこの曲に出会ったのはつい最近のことだ。YouTubeで彼がなんとも丁寧にこの曲を歌う姿に心打たれた。中孝介は、鹿児島県奄美大島の民謡出身の歌手だ。
奄美民謡と言えば、元(はじめ)ちとせのあの独特な歌声を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。奄美のシマ唄は世界的な大ヒットを飛ばしたフランス出身のグループ、Deep Forestが元ちとせをサンプリングしたことでも注目されたが、日本が世界に誇ることのできる民謡だと思う。
音楽は、奏でる人の想いと共に、その音楽を創り出した環境や大地を再現してくれる。
元ちとせや中孝介の歌声に僕が感じるのは、奄美大島の大きな空、そして優しい潮風だ。これは琉球の島唄やハワイアンにも感じることだ。他にも、バグパイプの音色はスコットランドの一面に広がる草原と突き抜けるような空、ラップは爆発的なエネルギーを閉じ込める貧しい都市部の建物群、カントリーは南部の赤土を照らす悲しげな夕焼け…。
僕が『花』を好きな理由は、その歌詞にもある。御徒町凧(おかちまちかいと)という詩人が書いた詞だが、随所に日本語の美しさと奥深さが表れている。と同時に、花の儚さとさりげない強さを愛する日本の心を歌っているようにも思う。
このブログを読んでくれている人の中で、進むべき道に悩み、もがいている人もいると思う。そんな人にこそ、この歌を聴いて、体いっぱい奄美の潮風を浴びて欲しいと思う。
こんな一節がある。
「花のように ただそこに咲くだけで 美しくあれ」
あまり難しく考えるな、裸の自分を見つめてみろ。そう歌っているように僕には感じる。
あとがき
残念ながら僕が見たバージョンの動画は既に削除されてしまっていた。ここに掲載されているものは別バージョン。ピアノ伴奏だけで歌う彼の姿には何とも心打たれた。
歌詞リンク(goo)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND51864/index.html
ュー
返信削除編集
Kaoru Miyazawa さんは書きました...
「花のように ただそこに咲くだけで 美しくあれ」んー奥深い言葉ですね。全てを受け入れ、すべての可能性に心を開き、何も恐れず、無の状態にある人は、美しいんでしょうね。座禅をしているお坊さんの姿、そして暗殺される直前のキング牧師のスピーチを思い出してしまいました。(自分が殺されることを予期して話しているとしか思えないスピーチです。無理かもしれないけど、やっぱりそういう美しい人になりたいですねー。
大裕君の紹介してくれたビデオに、ビデオでリスポンスします。
以下はキング牧師のスピーチのリンク。
http://www.youtube.com/watch?v=Tb9m81OwYH0
かおる
kaoruさん、久しぶりですね。
返信削除kaoruさんのコメントは、いつも大裕さんの内容に呼応するような内容で、とても共感。
”ただそこに咲くこと”ができたら、本当に美しいでしょうね。
そうありたいと願いながらも、でもなかなか難しい。
後悔したり、将来のことを必要以上に考えてしまったり、
羨ましいとねたんだり…。
それでも、刻々すぎる与えられた時間の中で、
咲いていかなければならないし。
花は、嵐で倒れても、からからに干上がったり、
人に踏みつけられても、
それでも花は、文句も言わずただ黙って
たった一滴の水でも懸命に茎を立ち上げ、
また上へ上へと太陽を目指し咲き誇る。
人間は、そんなことが毎日のように繰り返されていけば、
とても苦しい。
苦しい時には、いつのまにか、
自分がどこに行こうとしているのかも見失ってしまって、
孤立感に苛まれたり…。
でも”大変だったね”といってくれる暖かい言葉に出会えたり、苦しい様子に、何も言わずにただよりそってくれる人がいたり。
今は、苦しくても、それでもそこで咲き続けていることが、自分には惨めと思っていても、周りにはとても逞しくうつり、励ましていることも。
まぁ理屈はわかっても、気持ちがついていかないことばかりだけれどね。
大裕さんのこれまでのブログの中にも、そんな苦しさに、
一滴の水になる、渇きを潤す言葉にあふれてる。
今は、きっと社会の中で、口にしなくても、
多くの人が焦燥感や苛立ちを感じてるんでしょうね。
だからこそ、村上春樹の「1Q84」がベストセラーになったり、改めて「ねじまき鳥クロニクル」が売り上げが伸びたり、小説の内容から、今の社会の闇を映してる感じとる人が多いからでしょうね。
”ただそこに居ること”ができたら、
それが解放された自分でいられることなんだろうなぁ。
そこには自信なんて言葉で語られる佇まいではなく、
自分の奢りを捨てた、感謝の気持ちがあるんだろうな~。
AKI
私も中孝介さんの歌が好きです。穏やかで優しいのに、聞いていると何故だかやる気が出ます。でも本当に悩んでいる時は、優しい歌よりも「アホ照美!」という喝の方が、ずっと力を貰えたりするのですよ。…アホじゃないけど。
返信削除アホ!
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