2010年3月30日火曜日

Re: 目的と手段の一致(仕事と人生) ~小林美恵子さんから~

「仕事」は人生においてどのようなものか、


それは、人それぞれなのだと感じます。

みほさんやてるみさんのコメントを読んで、

本当に色々な捉え方があるものだなぁと思いました。







「仕事の目的は夢や自己実現じゃない」って、

私にはよく理解できます。

以前の職場で、定年を間近に控えた上司が

たった4年のキャリア経験で退職を選んだ私に話してくれたことを

印象的に覚えているのです。





若気の至りで「私、自分が望めば何者にでもなれるような気がしています」

と言った私に、上司は笑って





「若いっていいね、小林さんは望めばきっと何者にでもなれるよ」と。

そして「私なんて同じ仕事続けて40年、仕事が生きがいってわけでも

ないけど守りたい家族がいるからね。平凡だよね」って。

私はそんな上司をカッコいいなと思いました。

上司にとっては仕事は夢や自己実現じゃなかったけど、

働くことの目的ははっきりしていて、

例えば家族が幸せであることとか、そういうことかなって。





仕事において「求められている道をいくこと」それも幸せな

ことだと私は思いました。

自分ひとりでは「個性」というものが存在しえない世の中で、

他者が私に求めてくれる役割というのは、

「期待」や「信頼」と同様の意味を持つものではないかと思います。



「あなたにならできる」「あなたにやって欲しい」

そのような他者からの客観的評価は、

何かに熱中すると周りが見えなくなりがちな私にとっては

非常にありがたく、私は求められた仕事を可能な限り受け続けてきました。



これは本当に自分のやりたいと思っていたことなのか?

渦中にいる時には疑心暗鬼になる事もありましたが、

振り返ると何一つ無駄なことはなく、経験として価値観を広げてくれました。





数年前、いのち教育のフォーラムに参加した時のこと。

私たちの「生きる力」とは何かということがテーマになりました。

私はその日の日記に







  私たちの“生きる力”って何だろう

 

  「会いたい人がいる」

  「自分を待ってくれている人がいる」



  そういうことが、私たちをいかしてくれている目には見えない力。

 

  会いたい人がいる、

  私は、誰かのために何かができているかな?

  でも、誰かに必要とされる人間でありたい、そう思った。



  自分の人生は、自分が決める。

  まずは目標を持つこと。



  どんな人と一緒に生活したい?

  どんな仕事をしたい?



  目に見えない繋がりに、ありがとう。

  今日も生きています。

  生きる力に支えられています。









という感想を書いていました。

この日の想いは今でも大切にしていて、時々日記を読み返します。



誰かを必要とすること、誰かに必要とされること。

私自身はたくさんの人の支えを必要としていて、実際に支えられています。

だからこそ私を必要としてくれている人の役に立てるように、

今の自分にできることを続け、前進しているところです。

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